August 04, 2005

小谷野敦著『帰ってきたもてない男』

 唐突ですが、僕、非常にもてません。
 と書くとすぐ、「ホントはそうは思ってないんでしょ?」とか「そう言って『違う』と言ってもらうの待ってるんでしょ?」というツッコミが入るのだが、全然そういうわけじゃなくて、現実としてもてないんです。
 なかには真顔で、
 「星野さん、そんなことないですよ。もっと自信を持って」
 と言ってくる人(女性に多い)も多くて、どうやって説明しようかといつも困る。
 と思っていたら、本書に中に、次のような一節を見つけた。 

自分が好きな人から好いてもらえないのが「もてない」男の定義だ
 これですよ、これ。こういえばよかったのか。
 かくして自分がもてないことの証明に成功したわけで、よかったよかった(?)。

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July 29, 2005

本橋信宏著『裏本時代』

 先日のBOOK BATONのエントリーで、人生のベスト5のうちの1冊に挙げた、本橋信宏さんの『裏本時代』が、幻冬舎アウトロー文庫に収録されていました。
 編集担当が、僕の尊敬する先輩なので、側面支援の意味も込めて、ここに書いてみます。

 この本が文庫になるのは、いまは新刊の刊行を停止している新潮OH!文庫以来2度目。
 実は僕、そのOH!文庫版はもちろん、飛鳥新社から出た単行本版も、その元となった短編が収録されている『素敵な教祖たち』も持っているほど、この本が好きなのです。

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July 13, 2005

BOOK BATON

 長い友人のROBINさんから、BOOK BATONを回していただきました。
 ROBINさん、ありがとうございました。

 では、発表。

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June 28, 2005

「自傷的自己愛」について

 精神科医の齋藤環氏が書いた、『「負けた」教の信者たち』(中公新書クラレ)を読んだ。
 まず書名に引きつけられた。
 さすがにうまい。

 本書の中の「はじめに」で、書名に掲げた「『負けた』教の信者」を定義して、齋藤氏はこういっている。

 彼らは、負けたと思いこむことにおいて、自らのプライドを温存しているのではないか。現状の自分を肯定する身振り、すなわち自信を持って自己主張することは、批判のリスクにまっさきにさらされてしまう。むしろ現状を否定することで、より高い理念の側にプライドを確保することが、彼らが「正気」でいられる唯一の手段なのではないか。その意味では、「負けたと思いこむ」こともまた、ナルシシズムの産物なのだ。「負けていない」と否認することによって、自らの「正気」すら手放してしまうのではないかという恐れが、彼らをして「負け」に固執させてしまう

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